フランスの国際小包配達事情 その1

フランスに長く住んでいる人なら、日本から送ってもらった小包が紛失してしまった経験が1度はあるのではないかと思います。この国の小包(特に国際小包)配達事情は日本に比べて本当に悪い。

通常、日本から送るには航空便、EMS(国際スピード郵便)、SAL(エコノミー航空)便、船便の4種類があり、例えば5㎏の荷物のフランスへの発送料金は、航空便10150円(所要日数目安3-6日)、EMS 9800円(所要日数目安2-4日)、SAL便7300円、(所要日数目安6-13日)、船便4000円(所要日数目安1-3か月)とされています(日本郵便のサイトより。2021年3月3日現在)。

が、世界情勢(Covid-19など)によっては取り扱いが一時的に中止になるサービスもあり、また時期(特にクリスマスシーズン)的に配達されるまでに著しく時間がかかる場合があります。

私の場合、過去にEMSで送ってもらった小包が紛失して憤懣やるかたない思いをしたことがある(詳しくはまた別の日に書きます)ので、それ以来、EMS以外の手段で送ってもらっています。

昨年12月に送ってもらったときは航空便で、クリスマスシーズンなので通常より時間がかかることは覚悟していましたが、なんとかフランスに到着したことが仏郵便局の荷物追跡ページでわかり、あと少しで配達されると思っていました。ところが…。

追跡ページに「通関手続きが終わりました」「小包は配送拠点を出ました」というメッセージが出たので配達を心待ちにしていると、なんと「運送上のエラーが発生したため、いったん荷物は配送拠点に戻されました。お届けが最速でできるよう努力します」という旨のメッセージが新たに表示されているではないですか。はぁー? 何ですとー?

少し落ち着こう、と自分に言い聞かせながら考えてみると、小包の上には私の携帯電話番号と建物入口の暗証番号も書いてもらってあるはずなので、配達途中で私の家がわからなくなるということはないはず。じゃあ「運送上のエラー」って何??? 不幸にもかつて荷物がなくなってしまった経験があるので、不安になって近所の郵便局に行ってみると、国際小包配達業務は子会社がやっているため仏郵便局の追跡ページで見られる情報以上のことはわからないとのこと。そこでしかたなく、仏郵便局のお客様相談室にメールを書いて調査を依頼したのですが、(比較的早く返事をくれる点はよいとしても)返ってくる答えは「最速で荷物をお届けできるよう努力します」というテンプレート利用のものばかり。

翌朝8時ごろに「小包は配送拠点を出ました」と再度表示されましたが、午前11時ごろには「運送上のエラーが発生したため、いったん荷物は配送拠点に戻されました。お届けが最速でできるよう努力します」というメッセージに代わり、前日と全く同じ展開に。また仏郵便局にメールを書きました。

信じられないことにその翌日以降も同じ展開が繰り返され(計6回ほど)、そのたびに仏郵便局にメールで「なぜ同じエラーが何度も起こるのでしょうか」と問い合わせるのですが、暖簾に腕押し…。

年が明け、「もう小包はなくなったとあきらめた方がよいのでしょうか。その場合、補償請求は日本の差出人から日本郵便に対してしてもらうべきでしょうか、あるいはなくしたのは明らかにフランス側なので仏郵便局に対して私がするべきでしょうか」と日本郵便のお客様相談室にメールを書いた後で、小包の配送状況メッセージが更新され、とうとう配達がされました(大安堵。なくならなかっただけで本当にありがたく、予定より数週間配達が遅れたことも許せてしまうという、なんとも仏郵便局に都合のよい展開)。

私が思うに、実際には「荷物が配送拠点を出ました」→「運送上のエラーによりいったん配送拠点に戻りました」が繰り返されたのではなく、荷物はずっと配送拠点にあり、(大量の小荷物がさばききれないため)配送準備ができるまでに何日もかかったのではないでしょうか。配達業務をしているのは仏郵便局の子会社(のそのまた下請業者)なので、親会社に対して「仕事してますよ」アピールをするために上記のような表示を繰り返し行ったような気がしてなりません。あまり疑ったりしたくはないですが、過去に荷物がなくなった経験をしているとあれこれ考えてしまいます。

そんなわけで、なんとか届きましたが、フランスに小包を送ってもらうときは相当の覚悟をしておいた方がいいことは確かです。