日本に行ってきた ― その1 手続き編

コロナ禍で入国制限が厳しい日本に弾丸帰国してきました。

印象に残ったのが、日本の入国規制の厳しさです。以下に細かい手続きを記します。

まずフランス出国(飛行機出発時刻)から逆算して72時間を切ってから、近所のラボ(後述する理由から、在仏日本大使館ウェブサイトのリストに掲載されているラボを選んだ方がよい)でPCR検査を受けます。結果は当日か翌日メールで来ますが、無事陰性だったら、日本政府が指定する書式(在仏日本大使館ウェブサイト経由でダウンロードできます)を自分で印刷して、またラボまで行き、日本が認める書式で陰性証明書を作ってもらいます(日本大使館のリストに掲載されているラボだと、勝手がわかっているので手続きがスムーズ。行ってその場で作ってくれます)。

出発までに、日本が作った「質問票」アプリから質問(日本での滞在先など)に答え、自分のデータのQRコードを取得(スクリーンショットで保存)しておきます。

出発当日は、空港で飛行機に乗り込む直前に、航空会社からPCR陰性証明書と上記QRコードのチェックがあります(ここでPCRでなく簡易な検査の証明書しか持っていない人は、当然ながら飛行機に乗せてもらえず、仕方なく空港内でPCRを受け、翌日の便を手配することになります)。

日本の空港に着くと、自主隔離などについての誓約書(紙)に署名をさせられ、PCR検査陰性証明をチェックされた後に、唾液検査を受けます。

結果を待つ間、入国者1人につき1人の係員がついて、入国者監視アプリ(実際に毎日使うのはMySOS1つだけですが、そのほかに接触確認アプリCOCOAも必須)がケータイにダウンロードされているかを確認され(約30ページもあるアプリの説明冊子を渡されます)、次いでその使い方の説明を受け、さらに申請した電話番号やメールアドレスが実際に使えるかどうかのチェックをされます。

(帰国に必要なアプリ3つ、すなわち「質問票」、「MySOS」、「COCOA」や、PCR陰性証明の日本指定書式に対応しているラボのリストへは、在仏日本大使館ウェブサイトからアクセスできます)

日本の空港で渡されるアプリの説明書

そうこうしているうちに唾液検査の結果が出て、無事陰性の紙がもらえると、晴れて空港の外に出られる、というわけです。

が、ここで安心してはいけません。本当にキツイのはこれからです。

日本に着いた日は自主隔離期間にカウントされないので(翌日を1日目として数える)、この日はアプリでの通知はありませんが、翌日は位置確認の通知が1本くらい来たりします。

そして、翌々日からMySOSでの確認通知が本格的に来ることになります。

まず朝一で健康状態確認のための通知が来て(私はこれは毎日通知が来る前に自発的に8時ごろ確認連絡を送っていました)、午前中に1回、位置確認のための通知が来ます(ボタンを押すと今いる位置の情報が自動送信される)。次いで13時ごろ、位置確認のビデオを求める自動通知が来るので、30秒間自分の顔と、背景を写します。そして夕方ごろ、その日2回目の位置確認通知が来るので、ボタンを押して今いる位置の情報を送信します。

と、最低でも1日4回、以上のような通知に対応しなければなりません(しかも毎日!)。これに加えて、ビデオを求める通知が人間のオペレーターからかかってくる場合があるそうで、その場合は人とおしゃべりしながら、自分の顔や背景を写すらしいです。

実際、毎日いつ通知が来るかわからず、通知に全く対応しないと、最悪の場合、氏名が公表されるらしいので、毎日夕方まではうかうかと外に出ることはできません。

こんな無駄に厳しい監視の仕方をしている国はおそらく日本だけではないでしょうか。なんか労力のかけ方がまちがっているような気が…。外国から見ると人権侵害の域ではないかと思うのですが、日本人はまじめだからみんなルールを守ってしまうんですよね。もう少し時間がたてば、ルールも緩和されるのでしょうが…。

ちなみに、日本出国に際しては何も提示する必要がなく、フランス入国の際も、本来はワクチン完全接種証明書の提示を求められるはずですが、私の場合はそれすらなく、単にパスポートと滞在許可証の提示だけでした。もちろんフランス国内では自主隔離の必要はありません。

日本からフランスに旅行に来る人たちにとっては、まさに「行きはよいよい、帰りはこわい」ですね。